あたしの旅カフェ

昔あるところにおじいさんとおばあさんがすんでいました。

おじいさんは山にしばかりに、おばあさんは川に洗濯に行きました。



おじいさんはしばかり中ものすごくおなかが痛くなりました。
ああ、そうだ、昨日ついついここで拾い食いをしてしまったんだっけ。

さて、おなかが痛くて仕事にならないおじいさんは、
ついつい足元に落ちていた桶にむかって盛大に、
己の欲望を満たしました。

そして恥ずかしくなったおじいさんは桶にふたをして、
川に流してしまったそうです。




川で洗濯をしていたおばあさんは、川上から不思議な音を聞きました。
どんぶらこ～　どんぶらこ～

おやおや、行いのいい私たち夫婦に、神様がももたろうを授けてくれるのね。

さすがのおばあさんも桃太郎くらいは知っていました。


これはもう儲けものです。
育てて鬼が島にいかせれば一攫千金も夢ではありません。

けれども流れてきたのは一つの古びた桶でした。

あれま、なんだか香ばしい香りのする味噌だこと！


おばあさんは一目でその味噌が気に入ってしまいました。
もう今晩の夕御飯は決まりです。

ああ、このお味噌で作る味噌汁が楽しみだわ☆




なんだかものすごく後味が悪い昔話でした。
とさ。


THE　END